tkmovの日記

日頃の技術的覚え書き XL700V、NC750Xなど

ひよっこのラジオ

ちょっと嫌味な記事をひとつ。
NHK連ドラ「ひよっこ」では、先週から上京した主人公が工場の組み立てラインで働き始め、ラジオの部品実装するシーンが出てきます。ちょっと残念なのは使われている部品が現代っぽいところ。

  • トランジスタが2SD1027でNPN型の電力タイプでプラスティックモールドのパッケージを使っている事。この時代はPNP型の方が主流だったと思うし、まだ電力タイプの周波数応答が良くないので、せめて2SCの方がよかったのではないか。そして時代感を出すにはキャンタイプのパッケージを使ってほしかったです。
  • ・抵抗器の精度カラーが金色=精度1%なので、おそらく金属皮膜抵抗。ここは円筒形の炭素皮膜にしてほしかった。
  • ・これはいつの時代も共通ですが、抵抗器のカラーコードの向きが下から(基板側)から読む向きに挿入されている事のが残念。上から読む向きに挿入するのが一般的だったはず。それから部品実装する前にリード線曲げ加工を済ませておいてあげてください。ラインの作業の人がかわいそうです。

まあ表面実装部品が主流の現在、ディスクリート部品をそろえる事さえめんどうで、ましてや当時の部品を数そろえる事は無理だったんだろうとは、思います。
きっと鉄道マニアが、ドラマに出てくる列車のパーツが気になる、というのはこういう感じなんでしょうか。